エチオピアより、数十種の中から選定を行った選りすぐりの単一農園、Almaz Mengesha農園のご紹介です。
エチオピアの首都アディスアベバの南に位置するイルガチェフェ地区、日本のみならずスペシャルティコーヒー市場を牽引するアメリカのシアトルやポートランド等でも人気の高い地域です。
エチオピアは区画の名前が複雑で、県(Zone)、郡(Woreda)、村(Kebele)などの独特な行政区分がありますが、
同農園は Gedeoゾーン Gedebウォレダ Chelcheleケベレのさらに先、Kumudecha地域(locality)までトレースが取れた単一農園でございます。
この"Chelchele(チェルチェレ)"は、「山に囲まれた緑豊かな平地や畑、泉が湧き出ている土地」という意味。
また"Kumudecha(クムデチャ)"には、コーヒー栽培が始まるずっと以前に、この土地に生えていた「荒れ地のとげ」にちなんでつけられた名前で、ゲデオ族の言葉が由来となっています。
農園主であるAlmaz Mengesha氏は4人の子を持つ母でありながら、彼女の父親や祖父母から代々続く家業を受け継ぎ、品質の高いコーヒーを生産することに情熱をささげている女性です。
伝統的にコーヒー栽培者が多いゲデオ州の中でも、海外のバイヤーに直接販売するライセンスを与えられているのは、一握りの1,250件程度の農家しかございませんが、Almaz氏も政府に認められた農家の一人です。
農園内には、WanzaやBirbira、 Keraroや Dokmaと呼ばれる地元の木々も生い茂り、コーヒー栽培におけるシェードツリーの役割を果たしています。
そのような環境下で育ったコーヒーチェリーは12月~1月頃まで根気強く管理され、完熟した状態で摘み取られるいわゆる「樹上乾燥」の伝統的な精選方法で収穫され、はるばる日本まで届けられます。
彼女の血統であるゲデオ民族は、コーヒー栽培に特化した民族です。
エチオピアの他州とは異なり、ゲデオ族が栽培するコーヒーは平均2~3ヘクタール程度の裏庭で栽培される小規模なものです。
そのため、人とコーヒーの木や豆への愛着はとても大きく、生活の一部であるため、全ての工程に抜かりなく手間をかけることができ、高品質なコーヒーを栽培することができます。
また、Almaz氏は何世代にもわたって代々受け継がれた伝統的な生産方法や管理方法を駆使し、農薬や化学肥料は一切使わず、高品質かつ100%オーガニックのコーヒーを作り上げます。
今回は試験的に20袋のみを入荷いたしました。
ナチュラルらしいベリー感の中に、バランスとクリーンさを兼ね備えました気品あふれる、洗練されたモカフレーバーを是非お楽しみください。
また価格をおさえながら、比較的良い品質を実現したイルガチェフェG1 ウォッシュド/ナチュラル、カッファG1も同時販売しておりますので合わせて是非お試しくださいませ。