本商品はパプアニューギニアのコーヒー産業の政府機関である"Coffee Industry Corporation LTD"(通称CIC) と共同で、弊社オリジナルアイテムとして作りこんだ商品でございます。
このプロジェクトは、2008年に【Tropical Mountain(R)】を先んじて商標登録したところから始まりました。
最初は「○○マウンテン」というアイテム欲しさに、響きが良さそうという観点で「トロピカルマウンテン」と名づけましたが、名前先行であったため、どこの産地のアイテムにこの名前を冠するかが決まっておりませんでした。
何度も議論を重ねた結果、Tropical=「南国」「フルーツ」というイメージから、南国でフルーティーなコーヒー豆の産地であるパプアニューギニアに決定いたしました。
続いてオリジナルネーミングに負けないブランド価値とし、味は最重要ですので品質に拘るべくオリジナル規格を策定してまいります。
規格を作るにあたり現地の方と共にブランドが大きく育てようということで、弊社単独で行うのではなく、政府機関であるCICと共同開発を行いました。
国の機関であるCICがお墨付きを出す以上、妥協したものを作ることは許されません。
カップを安定させるためにまずは外部団体に品質検査を委託、その基準をクリアした豆だけが第一段階として入札資格を受けることができます。
その後弊社でカップを行い、買付ロットを決するというダブル検査を経ることにより、品質を安定させております。
最高のカップを作り出すべく、弊社とCICで取り決めた厳格な数値面での「規格基準」もございます。
ⅠPSCグレード(旧規格)、Ⅱ 標高1500m以上、Ⅲ QグレーダーによるSCAカップスコア80点以上・・・etc
あえて取り組む輸出業者を決めうちせず、CICが主催する入札制度による買い付けとしたのは、CICと弊社のこの取り組みに賛同してくれる業者であれば誰でも公平に参加できる仕組みをつくりたかったためです。
この制度を用いることで現地の輸出業者が切磋琢磨し、ひいてはそれがパプアニューギニア産コーヒーの品質向上の底上げにつながり、それに見合った価格での安定買い付けを行うことで生産者の意欲向上を促したいという思いからこちらの方法を採用しております。
弊社が架け橋となり、生産国と消費国それぞれに新たな価値を生み出そうというのが、このトロピカルマウンテンの開発に至った意義です。
最後に、トロピカルマウンテンが広く皆様に伝わるようロゴマークも考案いたしました。
商品名にもなっている「山」そしてたくさんのコーヒー豆が収穫されている様子を、山頂からコーヒー豆を噴火させることで表現しています。
また民族模様を連想させる柄を山に入れることで、「秘境地の山から届いた豆」を表しています。
南国の秘境から届いた「おいしいコーヒー豆」というイメージにぴったりのロゴマークです。
また、併せて本ロット契約時のニューヨーク相場高騰の影響より、前回と比べ商品価格が大幅に値上げしておりますこと、併せてお詫び申し上げます。
通常Coffee Network内で扱っておりますスペシャルティコーヒーはサステイナブル性を考慮し、値幅の変動が少ないアウトライト価格にて買い付けを行っております。
しかし、トロピカルマウンテンに関しましては、価格帯から予想されている方もいらっしゃるかとは存じますが、ハイコマーシャル帯の位置づけ、ニューヨーク相場の大幅な変動を吸収することが叶いませんでした。
皆様には在庫不足に加え、価格変動もありご迷惑をおかけしておりますこと重ねてお詫び申し上げます。
しかしながら、新入荷品も依然と同様、複数のオリジナル規格で縛ったものでありますため、
品質は優れた商品であることには変わらず、弊社も自負がございます。
CICと兼松が自信を持って今回ご提供する、トロピカルマウンテンを是非お試し下さいませ。