昨年夏ごろに完売となって以降、当サイト内で欠品が続いておりましたカフェインレスコーヒー豆に関しまして、国内デカフェ加工の豆を新たに取り扱うことといたしました。
とはいえ、国内加工のデカフェは弊社が元々依頼しておりました海外加工のスイスウォータープロセスや、マウンテンウォータープロセス加工賃が大幅に上がるため、今回は少量での試験的商品とさせて頂きます。
継続的に納入を行うかは完全に未定でございますので、ご了承くださいませ。
現在在宅勤務が普及し、おうち時間が増加した影響もあってか、日本のみならず、世界的にカフェインレス珈琲の需要は高まっており、上記2精選を行う企業に関しても加工だけで8か月待ちとの話も出ております。
加えて、物流状況も依然として芳しくなく、従来の2倍近い時間を要しており、日本に到着するまで約1年を要する可能性もある状況です。
そのような中、弊社では三重県にございます、日本で唯一国内デカフェ加工を行っている企業様に試験的な加工依頼を行い、今回お披露目とさせて頂きます。
こちらの企業では「超臨界二酸化炭素抽出法」という加工法を採用しております。
こちらの方式では、どの工程でも一切薬品を使わずに超臨界状態の二酸化炭素のみを用いて、コーヒー生豆からカフェインを除去するため、人にも環境にも優しい加工方法です。
今回キーワードとなる「超臨界技術」とは、ある物質から特定の成分を抽出・分離するための技術です。
温度と圧力をかけて液体でも気体でもない超臨界状態にした二酸化炭素をコーヒー生豆に接触させ、カフェインを抽出します。
具体的には科学的で難しい技術ではあるのですが、超臨界状態の物体は、液体と気体の両方の性質を兼ね備えているため、物質の隅々までいきわたる気体の拡散性と、成分を溶かし出して運ぶことができる液体の溶解性という2つの性質を利用しているそうです。
さらに使用した二酸化炭素からも特殊技術でカフェインを除去し、再利用することも可能とのことです。
何より10時間以上水に浸してカフェイン抽出を行うスイスウォータープロセスは異なり、カフェイン以外のコーヒー豆の成分が抜けにくい加工方法なので、風味の抜け具合が格段に異なります。
兼松でカッピングを行った際も、本当にデカフェかと疑う程でございました。
今回販売する商品のカフェイン除去率は、”96%”でございます。
おまとめしますと、本商品を使用するメリットは以下の通りです。
- 香り、味が抜けにくく、豆本来の風味を比較的保ちやすく、美味しいコーヒー豆を作れる
- 薬品を一切使用せず、人体に優しい加工方法である
- 国内加工であるため、輸送日数が大幅に削減でき、通常の豆に比べ劣化の早いデカフェ豆の品質を保ちやすい環境を構築できる
- スイスウォータープロセス、マウンテンウォータープロセスとは異なり、大量の水を使用しないため環境への負荷も少ない。
使用する二酸化炭素も工場内で排出されたものを循環し再利用する徹底ぶり 冒頭にも申し上げた通り、加工賃が高いため若干お値段が張ってしまう商品ではございますが、
カフェインレス豆をお探しの皆様、数量限定での試験入荷ですので是非一度お試しくださいませ。