COFFEE NETWORKではスペシャルティの商品を中心に展開しておりますが、今回はブレンドベースの底上げとなる、兼松独自開発のハイコマーシャル品をご紹介いたします。
コロンビアは多くのレギュラーコーヒーのブレンドのベースとしての位置づけとなっているため、コロンビアの原料品質を向上させることは、日本のコーヒーの品質のボトムアップに繋がると思い今回の取り組みを始めました。
またその取り組みは、生産国から安定品質の原料を調達するという消費地側のメリットのみならず、安定品質に裏打ちされた安定需要を提供することで、生産地側の地域発展にサステイナブルに貢献するという、相互関係にもつなげていきたいと思っております。
小農家の多いコロンビアでは、複数の集荷人や輸出業者のもとに生産者がドライパーチメントを売りに来ます。
意欲ある生産者たちが任意で集まった地場生産者団体や指導力の強い農協は、各団体としての価値を向上することを目指し、コミュニティ全体で安定した集荷網を構えいるため、集荷される原料の品質のブレを抑制することが期待されます。
また、単に安定した集荷網をもつだけではく、所属する各農家へのコーヒー育成指導や品質向上指導も行い、こちら側の品質要求に沿う素地を持つナリーニョ県・Asprounionを本プロジェクト第一弾のパートナーとして選定いたしました。
Asprounionは現在約200の生産者にて構成され、全体で500haの規模で運営されております。
2011年にはフェアトレード認証を取得、クリーンで高品質の商品を安定生産させるため、当初より生産者教育を施し、物理学的・官能的両面で指導しております。
結果、トレーニングにて数多の指導プロセスを持ち、所属農家への適切な指導により、サステイナブルでより良い品質を追求している団体です。
品質面においては、兼松プレパレーションとして設定している通常のスプレモよりも厳しいオリジナル規格を設定し、兼松に第三者も加えたカッピングにより評価
ナリーニョ県やAsprounion社に求められている香味特徴やクリーンさ、明るさといったカップ基準のすり合わせを行い、納得のいく味・品質の物のみを輸入します。
今回Asprounionとの取り組みで作られた主な規格は以下の通りです。
・スクリーンサイズ:17UP(95%以上)
・欠点許容数 :300gに対し8カウント
~買い付け担当者のコメント~
調達先の生産者団体を絞り込むことは、その生産者団体が位置する地域社会に安定的な需要をもたらすことにつながります。
継続的な取引をもって、Asprounionが存在する地域全体のコーヒー生産素地、また生産者の生活を将来にわたって支えていきたいと思います。
兼松が作りこんだ自信を持ってお勧めするコロンビアの新ハイコマーシャル品、皆様ぜひお試しくださいませ。
(江藤、塚尾、塘口)